33.遺族年金とは?残された家族はいくらもらえる?仕組みと金額をやさしく解説

6.税金・制度

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「もし自分に万一のことがあったら、残された家族の生活はどうなるんだろう」——そんな不安から、高額な保険に入りすぎていませんか?実は日本には、遺族年金という公的な保障があり、残された家族には国から年金が支給されます。この記事では、「誰が」「いくら」もらえるのかを、最新の金額でやさしく解説します。

✔ この記事でわかること

  • 遺族年金の基本的な仕組み(2種類ある)
  • 誰が受け取れるのか(対象者と条件)
  • いくらもらえるのか(令和8年度の最新額)
  • 会社員と自営業でどう違うのか
  • 遺族年金を知ると保険の入りすぎを防げる理由

✔ この記事の結論

  • 遺族年金には「遺族基礎年金」と「遺族厚生年金」の2種類がある
  • 子育て中の家庭なら、遺族基礎年金だけで年間約130万円以上(子2人の場合)
  • 会社員・公務員の家庭は、さらに遺族厚生年金が上乗せされる
  • 自営業(国民年金のみ)の家庭は遺族基礎年金のみ。ここは備えの考えどころ
  • 「国からいくら出るか」を知ってから、足りない分だけ貯蓄などで備えるのが正しい順番

遺族年金とは?2種類あります

遺族年金は、家計を支えていた方が亡くなったとき、残された家族に支給される公的年金です。大きく2種類あります。

遺族基礎年金遺族厚生年金
どんな人の遺族?国民年金に加入していた方
(自営業・会社員など全員)
厚生年金に加入していた方
(会社員・公務員)
主な対象者「子のある配偶者」または「子」配偶者・子・父母など(優先順位あり)
金額定額(子の人数で加算)亡くなった方の収入によって変わる

💡 ざっくり言うと:自営業の家庭は「遺族基礎年金」のみ。会社員・公務員の家庭は「遺族基礎年金+遺族厚生年金」の2階建てで受け取れます。

遺族基礎年金|子育て家庭の保障

誰が受け取れる?

亡くなった方に生計を維持されていた、次の方が受け取れます。

  • 子のある配偶者(妻でも夫でもOK)

※「子」とは、18歳になった年度の3月31日まで(高校卒業まで)の子、または20歳未満で障害等級1・2級の子を指します。つまり遺族基礎年金は「子育て中の家庭のための保障」です。

いくらもらえる?(令和8年4月分から)

配偶者が受け取る場合の年額です。

847,300円 + 子の加算額

子の加算:1人目・2人目は各243,800円、3人目以降は各81,300円

家族構成年額月額の目安
配偶者+子1人1,091,100円約9.1万円
配偶者+子2人1,334,900円約11.1万円
配偶者+子3人1,416,200円約11.8万円

※昭和31年4月2日以後生まれの方の額。金額は年度ごとに改定されます。

遺族厚生年金|会社員・公務員家庭の上乗せ

誰が受け取れる?

亡くなった方に生計を維持されていた遺族のうち、優先順位が最も高い方が受け取れます。

  1. 子のある配偶者
  2. 子のない配偶者
  3. 父母
  4. 祖父母

遺族基礎年金と違い、子のない配偶者や父母なども対象になるのが特徴です。

いくらもらえる?

金額は亡くなった方の収入(正確には老齢厚生年金の報酬比例部分)によって変わります。

亡くなった方の老齢厚生年金(報酬比例部分)× 4分の3

  • 加入期間が短い(300月=25年未満)場合は、300月加入したものとして計算してくれる救済があります
  • 目安として、平均的な収入の会社員なら年間40〜60万円程度になることが多いです(あくまで目安です)

中高齢寡婦加算という上乗せも

40歳から65歳までの妻で、子がいない場合(または子が18歳年度末を過ぎて遺族基礎年金が終了した場合)には、年額635,500円(令和8年度)が遺族厚生年金に加算されます。

【例】会社員の夫が亡くなった場合、いくらになる?

例:会社員の夫が亡くなり、妻と子ども2人(小学生)が残された場合

  • 遺族基礎年金:1,334,900円(847,300円+243,800円×2人)
  • 遺族厚生年金:約50万円(収入により変動。ここでは目安)

→ 合計で年間約180万円(月約15万円)が支給されるイメージです。

💡 ここが大事:「万一のときはゼロになる」わけではなく、子育て中なら月10万円以上の公的保障がすでにあります。この金額を知ってから、足りない分だけを貯蓄や保険で備えるのが正しい順番です。何も知らずに大きな保険に入ると、保障がダブって保険料を払いすぎてしまいます。

気をつけたいポイント

① 自営業(国民年金のみ)の家庭は手薄になりやすい

自営業・フリーランスの家庭は遺族厚生年金がなく、遺族基礎年金のみです。さらに、子が18歳年度末を過ぎると遺族基礎年金は終了します。会社員家庭より公的保障が薄いぶん、貯蓄などでの備えを厚めに考えておきましょう。

② 保険料の未納があると受け取れないことがある

遺族年金には「保険料をきちんと納めていたか」という条件があります(納付済期間が加入期間の3分の2以上など)。国民年金の未納を放置していると、家族が遺族年金を受け取れない可能性があります。払うのが苦しいときは、未納のままにせず免除・猶予の手続きをしてください。

③ 受け取りには請求手続きが必要

遺族年金は自動的には振り込まれません。年金事務所などでの請求手続きが必要です。万一のときは、市区町村の窓口や年金事務所に早めに相談しましょう。

④ 制度改正が予定されています

遺族厚生年金は、2028年4月から段階的に見直しが行われる予定です(子のない配偶者の受給のあり方など)。今後、対象になる可能性がある方は、最新の情報を日本年金機構のサイトで確認してください。

よくある質問

Q1:妻が亡くなった場合、夫も遺族年金をもらえますか?

A:はい。遺族基礎年金は「子のある配偶者」が対象なので、夫も受け取れます。遺族厚生年金は夫の場合に年齢の条件があるなど、細かいルールがあるため、年金事務所で確認してください。

Q2:受け取った遺族年金に税金はかかりますか?

A:かかりません。遺族年金は非課税です。

Q3:共働きでも遺族年金は出ますか?

A:「生計を維持されていた」といえるか(年収などの基準)によります。共働きでも一定の年収要件を満たせば対象になります。詳しくは年金事務所へ。

Q4:遺族年金があるなら、生命保険はいらない?

A:家庭によります。まず遺族年金で「いくら出るか」を把握し、生活費との差額を計算してみてください。子育て中で貯蓄がまだ少ない時期に限り、掛け捨ての安い保険で差額だけを補う、という考え方が合理的です。「なんとなく不安だから大きな保険」は保険料の払いすぎのもとです。

ポイント&まとめ

遺族年金は、「もしものとき」の不安を数字に変えてくれる大切な公的保障です。

  • 遺族年金は「遺族基礎年金」と「遺族厚生年金」の2階建て
  • 子育て中の家庭なら、遺族基礎年金だけで年間約109万〜142万円(子の人数による)
  • 会社員・公務員家庭は遺族厚生年金が上乗せされ、月15万円前後になるケースも
  • 自営業家庭は遺族基礎年金のみ。貯蓄での備えを厚めに
  • 保険料の未納は家族の保障を失うリスク。困ったら免除・猶予の手続きを
  • 「公的保障を知る → 足りない分だけ備える」が家計を守る正しい順番

まずは「わが家なら遺族年金がいくらになるか」をこの記事の表でイメージしてみてください。漠然とした不安が、具体的な備えの計画に変わります。

【出典】日本年金機構

  • 遺族基礎年金(受給要件・対象者・年金額)(https://www.nenkin.go.jp/service/jukyu/seido/izokunenkin/jukyu-yoken/20150401-04.html)
  • 遺族厚生年金(受給要件・対象者・年金額)(https://www.nenkin.go.jp/service/jukyu/seido/izokunenkin/jukyu-yoken/20150424.html)

※年金額は令和8年4月分からの額です。金額・制度は改定されることがあります。最新の情報は日本年金機構のサイトでご確認ください。

※この記事にはプロモーションが含まれます。

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